対話の大切さを知る ―留学生から気づかされたことー
専門学校の留学生に営業マネージメントの講師を月1回担当し、早くも4年が過ぎようとしています。コロナの影響によりグループワークは取り止め、対面の講義スタイルにて一人ひとりの席の間隔を空けて実施しています。しかしながら、受講者との距離感が遠くなることも懸念されるため、意識してマンツーマンでのコミュニケーションを今まで以上に多く行っております。
そんな中で、今年も留学生の卒業の時期になりました。就職先も決まっていく中、授業の内容は学生には二の次になってきたような感じがします。先日、中国の学生から「先生はいつまで勤めるのですか?」と、いつも無口な学生から話しかけられ、うれしくなって、「やれるところまでやりますよ」と軽く答えましたら「ずっと働けていいですね!」と意味ありげな言葉で返ってきたので「どうしたのですか?」と聞き返したら、「中国では55歳になるとみんな引退します」「日本は働けるところまで働くことができて羨ましいです」と真顔で言われました。確かにあまり考えてもみなかったことだけに、自分は今、この日本でよかったなと思うと共に、変に安心した気持ちにもなりました。又、あらためて、この中国の学生は、これから自分の将来を見据えて、どんな人生設計をするのかなと思うと、「自分はなんてその場対応な生き方をしてきているのか」と痛感し、むしろ「これからも、もっといろんなことをやっていけるのだ」と自然とやる気がわいてきて、何かワクワクした気持ちになりました。留学生とのちょっとした対話から気づかされ、更に元気をもらって感謝感激です。
ワクワク営業応援団 中里克己/2022-2-9
≪Release Date 2022/04/23≫